ピコリアンの日々

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攻め過ぎてるリアルダンジョン、さいたま国際芸術祭2023

 


地元のさいたま市で3回目となる芸術祭が開かれています。

各地の芸術祭を巡ってきた私ですが、

やはり地元さいたま市の芸術祭は応援したい。

 

なので張り切ってフリーパス買っておいたものの、

M3準備で忙しく開催から1ヶ月程して

ようやく足を運んだのでした。

 

会場は昨年お役目を果たして閉館された

大宮の市民会館。

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何か分からないものを映し出す、

巨大モニター。
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今回指揮を取っているのは、

目(me)というアートのグループ。

 

見た事あるお名前だな?と思ったら

2016年の香川の瀬戸内芸術祭で

小豆島の古民家をまるごと

迷路のように魔改造した作品を作った方達でした。

 

最近では、リアルな顔の気球を上げて、

まるで怪奇漫画家伊藤俊二の生首気球だ!っ

例えられ話題になってましたね。

 

わりとぶっ飛んでいる作品を作られる方々。

期待大です。

 

ただね、いくら公式サイトを見ても、

ツイッターで検索しても

どのような作品が見れるか

さっぱり分からないので、

事前情報では

ちっとも面白そうではないのです。

 

で、実際行った後の感想は、

芸術って絵とか彫刻とかのことでしょ?

な認識の人を連れて行ったら、

一つも作品がないじゃないか!!

って鬼オコしそうな攻めすぎてる内容。

 

実際見てるうちはなんだこりゃ?でしたが、

しかし、帰ってきてから反芻し、

あれはなんだっのか?とモヤモヤし、

もう一度確かめに行きたくなる、

不思議な空間だったのでした。

 

まず、会場地図を見てほしいのですが、

これ、ゲームのダンジョンの攻略でよく見るやつやん。

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迷って建物内を探索しながら、

これ作品なの??ってものを見つけ出す、

それが芸術なのです!

という事っぽいです。

 


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あちこち、アクリルで仕切られていて、

人が居て見えるけど行けない空間がある。

建物内全体が作品なのだ?!


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こちらは大ホールに通路が。

ホールでは音楽、演劇、映画等出し物が行われて、

リハも本番も通路をうろうろ出来ちゃう。
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舞台の裏側まで来てOK。本番中も。

楽屋の方の裏の通路も見学可。
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この芸術祭の、もう一つの見どころ。

スケーパー

 

スケーパー。
スケーパー、オフィシャルから説明を借りると
1「虚」の存在であってはならない。つまり、誰にも全く気づかれない存在であってはならない。
2「実」の存在であってはならない。つまり、何らかのパフォーマンスや人為的な行為であることが判明してはならない。
だそう。
要するに仕込みの人だけど、
仕込みだと思われては行けないみたいな。
行った日は、
何やら原稿のアイデアを考えてるような、
スケーパーさんが。
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他には、こ綺麗すぎる清掃員、
立ち入り禁止空間に動かず座り込む謎の人、
絵に描いたような絵を描く人、


違和感があるのは仕込みの人だと分かりましたが
だんだん、あの人もそうかな?とか疑うようになり
椅子に座って休んでる普通の来場者もスケーパーに見えてくる。


見わけがつかなかったのは、
ボールを持ったスポーツ少女と
その母親みたいな方。


そんな格好で来ないよねと思いつつ、
普通に会話してたので違うのかな??とか、
頭がバグった。

 

 

 

 

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混沌とした会場内。
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巨大ポートレート写真は

毎日別の人に変わるという。
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別の日は別の人だった。
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鏡越しに見るとちゃんと女の子。

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迷路のような館内をうろつく中の醍醐味、

普通なら入っちゃダメそうな地下階段に入れちゃう。
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いけない場所に侵入してる気分で良き。
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意味があるのかないのか、

破れた花瓶とホウキ。これも作品なのかー。
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ここも空間展示。
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この自販機も作品。
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実際にコーヒーが買える、800円。
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この階段下に缶を捨てるまでが作品らしい。

意味わからんけど。
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今は使ってない事務所も、、作品なのか??

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一回外に出たら、

先程入った地下階段の入り口には

アクリルの壁の向こうでもう入れない。
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作品じゃないけど、

萌える鉄ハシゴ。
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映像展示。
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これも作品なのか??謎の洗濯物。
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倒れた自転車とレモン。

近くの係の人が、おばさんにこれは何という作品ですか?って聞かれて困っていた。

題名なんてないでしょ。。

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別の日に行ったらレモンが

テニスボールに変わってた。

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一通り見終えて、

目に見える分かりやすい作品はなく、

 

迷路のような空間自体を楽しむと、

そこにいる人や物が仕込みなのか

仕込みじゃないのかモヤッとする

 

がこの芸術祭の醍醐味でした。

 

いろんな層が来る想定の

市がやる芸術祭にしては、

 

会場内に作品の説明がなく、

見て勝手に感じてねって突き放しすぎで、

普通の市民は付いてこれなそうで、

心配ではありますが。

芸術祭玄人の私は十分楽しめました。

 

あと、フリーパスを買うと無料で、

大ホールの出し物を見放題なので、

それはお得かと。

 

行くたびに置いてある

謎のぬいぐるみが増えたり減ったりしてたり

変化を楽しむのもコンセプトらしい。

 

 

メイン会場以外の作品は全然見れてないのですが、

お隣の市役所には分かりやすい作品がありました。
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メイン会場にもポップな作品を

いくつか置けばとっつきやすかったのにね。

 

とりあえずメイン会場が

目で見て映える作品じゃないので、

ホームページ見ても、

写真だけ見ても全然面白そうじゃないのが損してる。

 

実際行って古い建物のリアルダンジョンを

地図を片手にあちこち迷いながら

スケーパーを探してみて欲しい。